DAADのマスターによる

TRPG大放談

「下僕たちの饗宴」より
 
 いくつか内輪ネタもありますがウチのスタイルを知ってもらうには一番のものだと思います。しばしお付き合い下さい。

―まず始めに冒険の目的ですけど。

M.R.アートネイチャー:冒険の目的にしたってなぁ。俺は何か、あれだもんなぁ。
R.チャチャ:いや、それよりゲームの目的になってしまうからな。

―そうですね。

M.R.アートネイチャー:でも別に戦いに行かなくたって家の中で冒険はできるぜ。そうだよ。何で皆、剣を持ってモンスターを倒さなきゃいけないんだよ。
R.チャチャ:冒険は『危険を冒す』意味だからな。

―いや、それはプレイヤーの冒険の目的であって、キャラクターの冒険の目的ではないのでは?

M.R.アートネイチャー:そっか。でも『危険を冒す』って良い言葉だね。
R.チャチャ:まず最初にどう言う事? ゴブリンを退治に行くのが楽しいじゃなくて、ゴブリンを見に行きたいんじゃないの、やっぱり。
M.R.アートネイチャー:見たいよな。
R.チャチャ:見たいよ。(うなずく)
M.R.アートネイチャー:前もよく言ってたけどさ、ゴブリンを倒しに行くとか、ゴブリンが現れたとか言って、簡単に斬っちゃうプレイヤーが凄く多いけど、何でそれがゴブリンだと確かめられるんだろ?
R.チャチャ:ゴブリン図鑑か何かあるんじゃないか?
M.R.アートネイチャー:でもゴブリン図鑑があったとして、いきなり会ったゴブリンを斬っちゃうか?
R.チャチャ:そこに『タチが悪い』って書いてあるんだろ。(笑)
M.R.アートネイチャー:だって俺、キノコ図鑑とかで見たって、いきなり食べられるキノコを食べたりはしないぞ。
R.チャチャ:おー、毒キノコだ、食え! (笑)
M.R.アートネイチャー:無いよな。毒キノコだと思って踏むのはあるだろうけど、確実に毒キノコかどうかわからないからな。赤いキノコでこれは食べられますって、いきなり食べる事はないのに、毒キノコだと思った物はいきなり踏みつぶす。それは不思議だぞ。あ、そうだよね。例えば『薬になる蛇』と『毒の蛇』がいるでしょ?
R.チャチャ:うん。
M.R.アートネイチャー:写真か何かが図鑑に載ってるじゃない。それと全く同じ模様を蛇を見たら、毒蛇だ!とか言って踏みつぶすのはあるけどさ、薬になる蛇と同じような蛇を見つけてあ、薬になる蛇だって捕まえる人はいないよね。
R.チャチャ:それはね、最初にゴブリンを見た人がね。ゴブリンだ、やっつけろ!と言ったら、皆ひっかかってしまったんだよ。
M.R.アートネイチャー:それじゃ例えばさ。初めて見るゴブリンじゃなくて、ゴブリンのような系統で『グッド』なモンスターがいた場合、あ、あいつはグッドな奴だから大丈夫だぞとは言わないよね。言わないでしょ?
R.チャチャ:だって『良い奴』って有名にならないンだもん。
M.R.アートネイチャー:だけど、毒キノコの話じゃないけどさ、パッと見て『シロタマゴテングタケ』の写真が載っていたとするじゃん。それを野外で見つけた時にさ、その『シロタマゴテングタケ』かどうかわからないけど、白いキノコを見たら、あ、毒キノコだってすぐに踏みつぶすでしょ?
R.チャチャ:うん、それと同じ。
M.R.アートネイチャー:じゃあさ、逆に『シイタケ』の写真か何かを見てこれは食べられますって書いてあるでしょ? シイタケのようなキノコを見てあ、シイタケだ。食べちゃおうって人はいないよね。
R.チャチャ:そうだね。
M.R.アートネイチャー:それは不思議でしょ? 何故なんだよ。何で良い方はすぐに殺らないんだよ。悪い方は平気で殺っちゃうのに。あいつは悪い奴なんだぞって言って殴りかかるのは平気なのに、あいつは良い奴だぞって友好的になる方法ってなんでないんだろうね。何か不思議じゃない?
R.チャチャ:友好的な事=自分な得な事じゃないんだもん。
M.R.アートネイチャー:なるほどね。こいつは危ないぞ、危険だぞって場合に人はすぐに暴徒と化せるのに、こいつは良い奴だぞって事には、すぐに行動に移さないのは何故なんだろ?
R.チャチャ:(冒険者にとって)『良い奴』ってのは、金をくれる奴なんだよ。
M.R.アートネイチャー:今、パッと思ったけど不思議な事だよね。
R.チャチャ:マスターがゴブリンが来ましたって言ったら、マスターが悪いんだよ、元々は。
M.R.アートネイチャー:我々だってドラゴンが現れたって言われたら攻撃される事が念頭にあるじゃない。でも確立的には『グッドなドラゴン』と『イビルなドラゴン』は半々ぐらいで居るんだから、やったーと思う事もあっていい訳でしょ。思わないよね。普通はね。
R.チャチャ:だってマスターがドラゴンだす時は悪いドラゴン出す時だから。
M.R.アートネイチャー:そうだよね。(笑) そこには明らかに公平性を欠いた法則があるぞ。
R.チャチャ:うちの場合はいきなりグッドなドラゴンが出て親し気に寄ってきて、爪でひょいっと持ち上げて、舌でベロベロなめて親しみの情を表すことはありそうだけど、他では実際ないよ。

 ウチのサークルは本当にあるだろう。マジでそう思う。実際にHP1ケタのドラゴンを出すと言って、本当に出して弓矢1発で経験値何万も貰った人がいますもん。(それはワタシと詩織ちゃん風に答る)

M.R.アートネイチャー:アッハッハ。(笑) それは確かにないよね。でも、いきなりレッドドラゴンが現れて宝を置いてけと言う確立があるのと一緒で、突然ゴールドドラゴンが現れて君にラックストーンをあげようと言うのもあっていいだろう? でも普通は疑うよね。いきなり現れると、これは偽物かな?とかだましているとか警戒するよね?
R.チャチャ:ところが、マスターにこの先、ゴールドドラゴンが居るから助言を受けるようにって言われたら、あつかましくも堂々と乗り込んで行ってアドバイス下さいとか武器をくださいって・・・、よくも言えたもんだよ。
M.R.アートネイチャー:確証があれば平気でできるんだよな。
R.チャチャ:うん。あ、でも隣にレッドドラゴンの巣もあるんだよって後で付け加える奴だったらどうするんだ?
M.R.アートネイチャー:アッハッハ。(笑) それいいね。
R.チャチャ:言い忘れてた、ごめんねみたいな。
M.R.アートネイチャー:でも、東西冷戦のノリで、ゴールドドラゴンとレッドドラゴンがお互いににらみ合って、隣に居てもおかしくないよな。だって1対1だったら攻撃を仕掛けるとは限らないよな、お互いににらみ合ってる可能性は高いよね。

―表面的には仲良しで、心の中では…ってやつですね。

M.R.アートネイチャー:気に入らないかもしれないけど、滅ぼすまで戦うってわけではないんだな。なるほど。で、間違ってレッドドラゴンの巣に入ってしまうんだな。おい、手がかり教えてくれよとか言って、すいませーん、ドラゴンを倒す武器が欲しいんですけど何じゃ、お前は(笑)
R.チャチャ:(笑)
M.R.アートネイチャー:一般的にはグッドとイビルで10種類ぐらいしかいないけど、フォーゴッドンとかグレイフォークなんかだったら、さらに『ルビードラゴン』とか『アメジストドラゴン』とか出て来るから、何処でどう区別したらわかんないじゃん。ルビーとレッドは何処でどうやって区別するんだ。(笑) さらにアメジストとブルーとサファイアは皆ほとんど同じだよな? 住む所が違うくらいでさ。

 フォーゴットン、グレイフォークとも向こうの(アメリカ)のファンタジー小説の世界の名前です。(確かそうだった気が…)

R.チャチャ:うん。
M.R.アートネイチャー:で、本に書いてたって読んだんだけど、サファイアドラゴンとブルードラゴンは良く間違えるんだけどサファイアドラゴンは地下に住んでいて、ブルードラゴンは砂漠に住んでいて、住んでいる場所で区別が付けられるって書いてあったんだけど、全然あてになんないよね。
R.チャチャ:無理です。
M.R.アートネイチャー:地下にブルードラゴンが絶対に出ないなんて有り得ないからさ、こいつは地下に居る青いドラゴンだから安全だなんて言う冒険者はいないよな。何故なんだ! イエロードラゴンを初めて見て黄色っぽいから、ゴールドドラゴンだから安全だよなんて言えないよな。
R.チャチャ:最初の10種類のドラゴンなんて冒険者が最初に覚えて、それで1番知っているドラゴンだからね。小学生向けの昆虫図鑑みたいに、それしか載ってないから、なんとしてもそれに当てはめないといけないと冒険者は思うわけだ。
M.R.アートネイチャー:なるほど。(うなずく)
R.チャチャ:無理に当てはめちゃうんだよ。
M.R.アートネイチャー:そうだったのか! R.チャチャ:そんなもんっすよ、うろ覚えの知識って。
M.R.アートネイチャー:ウチの場合は逆にプレイヤーに対する情報量を増やして、増やして、増やして戸惑わせるって。青いドラゴンが現れたったって、ブルーかもしれないし、アメジストかもしれないし、サファイアかもしれないし、新種の青いドラゴンかもしれないし、スカイドラゴンかもしれないしと色々と考えるわけだな。
R.チャチャ:最初の目的の話がずれてきたな。ただ、これは流れで行くんで元には戻しません。(笑)
M.R.アートネイチャー:なるほど。(笑) でもドラゴン1個追求したってこれだけ来るんだからな。
R.チャチャ:その話は前にもあったよね。アンデッドが出た場合でも、どの種類かわかんないと、ただのゾンビみたいに見えるものなのに。(笑)
M.R.アートネイチャー:そうそう。だからパッといきなりゾンビが現れたと言っても、ワイトかもしれないし、ガストかもしれないし、グールかもしれないハズなのにね。動きが速ければそうかもしれないけどさ。ゾンビだって色々いるわけだから、ゾンビに化けたスペルキャスターかもしれないじゃないか。(笑)  ちなみにゾンビに化けたスペルキャスター(以前、プレイで登場した)は、 ゾンビと同じようにゆっくり歩いていたんですかね?
R.チャチャ:わざとゆっくり歩いていたんでしょう。
M.R.アートネイチャー:アッハッハ。(笑) それを考えると結構おかしいな。やっぱり歩調を合わせていたんですか、あれは? ゾンビに合わせて、ゆっくり、ゆっくりと?
R.チャチャ:だって、それくらいできるじゃない。
M.R.アートネイチャー:できるね。
R.チャチャ:イニシアチブをわざと取らせていたんだよ。
M.R.アートネイチャー:それは気が付かないな。(笑)
R.チャチャ:だいたい後ろにクレリックがいて、前にゾンビがいるなら、そいつが操っているってばれるけどさぁ、ゾンビしかいないと普通はわからないよね。
M.R.アートネイチャー:まあね。それはクレリックが操っているって普通考えないよね。じゃ、ゾンビの顔をして、ゾンビの格好をして、ゾンビのようにゆっくり動いて、しかもゾンビのように相手にイニシアチブを取らせていたわけですね?
R.チャチャ:うん。(うなずく)
M.R.アートネイチャー:ハッハッハ(笑) 考えたら変だけど手が込んでるし安全だよな。そうか、やっぱり宝石は宝石の中に隠すのが1番確実ですからね。
R.チャチャ:ガラス玉がいっぱい詰まった箱の中に、ダイヤを1個だけ隠すのはわかんないんだから。
M.R.アートネイチャー:よくわかる。前にも言ってたけど、宝箱を見つけてパッと開けて金貨が○枚、銀貨が○枚ってマスターがパッと言うけど、おかしいんじゃないかって? プレイヤーも何かパッと僕、金貨○枚貰いますって良く言っちゃうけどさぁ。
R.チャチャ:金貨24枚とか18枚とか、それくらいだったら別に構わないけどさ。金貨がいっぱい詰まった箱がありますだったら何枚ありますか?数えてみる?とか。(笑)
M.R.アートネイチャー:暗闇でライトを照らしても、金貨も銀貨も銅貨も区別つかないんじゃないか?
R.チャチャ:ランタンの光だと、金貨も銅貨も黄色に輝いて見えます。

 嘘だと思う人はランプを買ってきて試してみてください。これは本当の事なんです。

M.R.アートネイチャー:そうだよね。だって洋服だって赤色の光の店で売っていると紺なのか、黒なのか、茶なのかわからないよね?
R.チャチャ:赤い系統の光って色の区別がつかなくなるからね、ランタンの光はまずダメだね。M.R.アートネイチャー:逆に赤系の色は全部赤く映っちゃうわけだから。全部銅貨に見えるかもね。
R.チャチャ:特に赤い光って無彩色に見えちゃうから。
M.R.アートネイチャー:うん、錆びた金貨とか銀貨なんか色はわかんないよね。特に銀貨なんか錆びついたら、色が何かわかんないじゃん。宝を隠す奴は泥でグチャグチャに汚してボンと宝箱に詰めたら皆、銅貨ですって言って損をさせられることもあるよね。
R.チャチャ:元々、宝箱に宝を入れる事自体間違っているんですけどね。
M.R.アートネイチャー:さっき昼間に話していたけど『ダマす』話しだね。例えばスペルキャスターが防御を固めて護衛を付けて、いろんな呪文をかけて部屋に鍵をかけたって、やられる事はあるじゃない。でも偽物を出してやらせてしまえば、いいよね。敵のラスボスだぁー! 倒したーと思ったらそれは偽物だよんって何度もできないけど確実だよね。
R.チャチャ:でもラスボスの偽物はよく出る話だからって事はあるから。
M.R.アートネイチャー:そうだけど、一生懸命しっかり防護を固めておくより影武者を使う方が楽だよな。まぁ、それはよくやるけどね。
R.チャチャ:城の門番が実はラスボスだったってネタになってしまうからな。
M.R.アートネイチャー:やりたいね。いきなり塔の入口でラスボスを倒してから、頂上に行く話は1回やってみたいなぁ。(笑) 最後の部屋に行ったら何もいないとかな。玉座と宝箱と呪文書とマジックアイテムがゾロゾロありますね、とか。
R.チャチャ:何で(部下は)必死に戦ったんでしょうね? それはボスの留守中に荒されたら恥だからっだたんだな、きっと。
M.R.アートネイチャー:調べますとか言ってね。でもラスボスの部屋がからっぽで、宝がそのまんま残っていると皆警戒するよね。いつ出るかな、いつ出るかなって。君達はそのアイテムを持って無事に外に出られましたねえっ!? じゃあ、偽物かなって皆思うよね。絶対に最後の最後に現れるって思うよね。  君達は宿屋に無事に帰りつきましたね、じゃぁ、宝の分配をしてくださいあれ、ボスはいつ出て来るんですか?もう倒しちゃったじゃないですか(笑)
R.チャチャ:何だったんだろう?(笑)
M.R.アートネイチャー:何処に居たんだ(笑) あれがそうだよ ああ、言わなければもっといいね。ボスはいつでたんですか?ボスはもう倒しちゃったよ
R.チャチャ:コンベンジョンの時に謎の解きあかしを、終わった後のお茶会で「やらない」。
M.R.アートネイチャー:いいね。あそこどうだったんですか?教えな〜い(笑)
R.チャチャ:教えない。嫌なマスターかと思うかもしれないけど、謎が知りたければ毎回来る事だな、ウチのサークルに。 (笑)  

そうやって会員増やしてるのか、ウチはサークルは。(納得)

M.R.アートネイチャー:それね、『XFILE』の制作者のクリスカーターが言っていたんだけど、XFILEがヒットした原因は何ですか?って聞かれてアメリカの作品はシロクロはっきりしてるじゃない? それをあえて全ての謎を明きらかにしなかった点が成功の点だと思いますねって言ってたの。なるほどね。ようするにホラー物のラストで全部倒したかなと思うと、ボコンと手が出たりするラストのノリだよね。解決したんだかどうだか、わからないような作りをワザと。ようするに灰色の作り?
R.チャチャ:うん。(うなずく)
M.R.アートネイチャー:アメリカ人ってそういうの嫌いだし、まぁ日本人も嫌いだけど、そういうのをやったんだよね。それがヒットの原因じゃないかって話があってさ。なるほど、そういう不可解な文にした方が良かったのか?
R.チャチャ:最初から続編を作るつもりで、『1』ってタイトルで作っちゃうのと同じだよ。
M.R.アートネイチャー:あ、いいね。でも灰色の作りってのは、よく考えると東洋思想だよね。
R.チャチャ:うん。(うなずく)
M.R.アートネイチャー:よく考えたら玉座まで攻め込まれたら、ソイツの治世は終わりなんだよね。1国の支配者が自分の玉座まで敵が来っちゃったら、その時点で終わりなんだよね。それで勝ったって全てを失っちゃっているんだから。(笑)
R.チャチャ:勝った所で全てを失っているんだから。だいたい悪の組織は連戦連敗なのに、強い奴を最後まで温存するのは、ちょっとおかしい。(笑)
M.R.アートネイチャー:悪の支配者が、そこまで攻め込まれたら、それは凄いだろうな。(笑)
R.チャチャ:あきらめが悪くなきゃ、悪ができないんだな。
M.R.アートネイチャー:そういう事だよね。最後までしつこく、しつこく、勝ち目がなくてもやらなきゃいけないんだね。結構ツラいものがあるなぁ。基本的にどっかのダンジョンに攻めて、最後の邪悪なウィザードを倒しに行くって言う話があってさ。途中でボンボン、ボンボンやられているのに、そのウィザードが助けに来るって話しってないじゃない。
R.チャチャ:それにねぇ。悪は絶対に補給しないんだよね。
M.R.アートネイチャー:そうだよね。ドラゴンと戦ってて降参寸前まで追いつめた時に、他のドラゴンがおい、助けに来たぞって、そういうのはないよね。パパ、ママ、助けてって。(笑) でも、何故モンスターを倒さなきゃいけないって  話は前に話したよね。宝で経験値が入るんだからさ、モンスターを倒さないで宝を得る方が効率がいいじゃん。例えば金貨10枚にしたって、経験値10XPだとすれば、ゴブリン1匹倒すのより確立がいいわけだから。
R.チャチャ:だいたい経験値とかレベルとか、本来全く日常生活では絶対わからない隠しパラメーターを冒険者は気にしちゃいけないんだよ。
M.R.アートネイチャー:そうだ。RPGをやってて、マスターが1レベルから始めさせるわけじゃない? 1レベルからファイターを始めさせた時にさ、ガンダムじゃないけどさ、ゴブリンを斬った時に、あぁ、斬ってしまった!!ってやらないよね。俺が殺した(笑)
R.チャチャ:死んでしまった(笑)
M.R.アートネイチャー:死んだ、死んだ。俺の剣でゴブリンを殺してしまた ないよね。
R.チャチャ:ゴブリンの側で武器はないのか、武器は! (手探りするフリをして)これか!?
M.R.アートネイチャー:その時、手に嫌な感触が伝わってきた。ドクン、ドクン。ハァッ、ハァッ。アーッ!! (絶叫)
R.チャチャ:逃がすものか!、弓で…撃てない。生身の人間だ、鎧を着てないんだ。
M.R.アートネイチャー:ないよね。邪悪なウィザードだとわかってても、人間なんだから平気で撃てる奴の方が異常だよな。いやぁ冒険者って精神がおかしいね。RPGでモンスターを殺して後味の悪い思いをして悩むってないよね。もう殺したくないんだ!ってファイターが剣を握るのをやめるってないでしょ?
R.チャチャ:荒療治だとか言って。
2人:(爆笑)
M.R.アートネイチャー:ないよね。いつもコンベとか行って、気が進まなくてもパーティと一緒に行動しちゃうけどもうお前達の意見にはついていけないって1人で降りる奴っていないよね。俺は降りるぞとかないよね。イビルとかグッドとかって、哲学とか思想とかが違うって仲が悪い奴だっているはずなのに、何で降りる奴っていないんだろう? だいたい話合いもしないうちにリーダーが決まっているしさ。

―確かに。(うなずく)

M.R.アートネイチャー:あれ不思議だよな。俺は認めないぞって奴が1人くらいはいてもいいんだよね。
R.チャチャ:あいつは確かに敵かもしれないけど、こちらには戦う理由がない。俺は降りさせてもらうとか
M.R.アートネイチャー:4人でパラディンが居ると必ずパラディンがなるじゃない。でも例えばシーフとかが俺はお前をリーダーとは認めない。俺がリーダーだとかってやらないんだよね。何故シーフがリーダーだと悪いんですか?
R.チャチャ:ようするに世間体が悪いんからだよ。でも本来はリーダーとかは目立たない奴がやるべきなんだよ。
M.R.アートネイチャー:暗黙の了解でパラディンやキャバリアとかファイターをリーダーにしちゃうけどなぁ。
R.チャチャ:強行派が主流になっちゃうからね、穏健派とかシーフのように利益だけ得ようとするタイプはダメなんだよ。
M.R.アートネイチャー:でも5〜6人でパーティー組んだら、1人くらいは俺はお前をリーダーとして認めないぞってずっと反抗してもいいよね。それは別にカオティックでも何でもないから。
R.チャチャ:例えば『伝説の剣』があるんだったら、『伝説の剣』を盗んでから、その持ち主を倒すってのがシーフの考えなんだよね。
M.R.アートネイチャー:ハッハッハ。(笑) 戦って奪うんじゃないんですね。
R.チャチャ:そう。でも普通の奴は戦って奪うって考えるでしょ?
M.R.アートネイチャー:そっか。何も戦って奪わなくてもいいんだよな。『伝説の剣』を持った勇者に戦いを挑んで、眠らせてから『伝説の剣』を奪って来ていいんだよね。あのー、貴方が伝説の剣を持つ勇者ですか?そうだ。私を倒したら、この剣をやろうスリープ!ないよね。ホールドパーソン!卑怯だぞ! それないね。別に『伝説の剣』を奪いに来たのがファイターとは限らないから。
R.チャチャ:良い剣を見せびらかして自慢している奴から剣を盗む場合はね、誰かさんみたいにね、誉めあげていきなり切りつける。
M.R.アートネイチャー:誉めあげて、切りつけるこれも良い意見ですね、ズバリ。(笑)
R.チャチャ:ズバリ。(笑)
M.R.アートネイチャー:いやー、ちょっと触らせてもらってもいいですか? いやー、この反り具合いと言い、輝き具合いと言い、アーッ(グサッ)うぬぬ、卑怯なりモジャ公じゃないけど卑怯なり藤子不二雄ノリだな。卑怯なりないね。そうだよな、別に『伝説の剣』の持ち主にウィザードが戦いを挑みに行くって話しでもいいんだよな。
R.チャチャ:『伝説の剣』って単に伝説のある剣だけなのかも知れないけど。(笑)
M.R.アートネイチャー:いきなり眠らせて剣を奪って来るっていいなぁ。皆、簡単に伝説になるからなぁ。
R.チャチャ:伝説になろうと思って勇者になる、英雄になろうと思って勇者になる、でも自分からなろうとしてなれるもんじゃないぞ。

―そうですね、それは僕もそう思いますよ。

M.R.アートネイチャー:でもさ、人生のうちに運良くたまたまドラゴンを5〜6匹倒したら、その人の持ってる剣は、伝説の剣だと思われるよね。
R.チャチャ:なっちゃうんだよなぁ。(力説)
M.R.アートネイチャー:ごく普通の剣かもしれないのにね、それこそ『定価1万円』の剣かもしれないし、もしかしたら『3980円』の剣かもしれないのに、それでも別にいいんだよね。
R.チャチャ:インテリジェンスソードだって特殊能力を持ってなくて、ただ単にしゃべるだけの剣かもしれないんだから。うるさいだけ。
M.R.アートネイチャー:何もドラゴンを倒したからって、それが『ソアラ』や『NSX』じゃなくて、もしかしたら『カローラ2』並の物かもしれないんだよ、性能的には。
R.チャチャ:いや、もうすでに型が古くてスクラップです。
M.R.アートネイチャー:あぁ、いいよね。(うなずく) だって必ず剣で戦うんでなくて、サップとかダーツでドラゴンと倒す奴がいてもいいじゃないか。何で伝説だと剣なんだろうね?

―作りやすいからとか?

R.チャチャ:いや、棍棒の方がもっと作りやすいぞ。
M.R.アートネイチャー:何で鈍器が伝説になっちゃいけないんだろう? 『伝説のボースティック』でもいいわけだろ? 『伝説のムチ』とかさ? でも『伝説のムチ』って何が伝説なんだろう? 叩くと目覚めちゃうとか。(笑)

―誰でも調教できちゃうとか?

M.R.アートネイチャー:『ロトの蝋燭』とか『ロトのムチ』でもいい気がする。(笑) それだとロトって何をしている人なんだろう。(笑)
R.チャチャ:伝説の勇者の秘宝が本当に『秘宝』だったら嫌だぞ。しかも(熱海の)秘宝館にあるような秘宝だったら。 

しばし爆笑。 翌日に熱海の秘宝館に行く予定のために妙に受けている。

M.R.アートネイチャー:でも『DQ』で『ロトの蝋燭』と『ロトのムチ』はまずいと思うぞ。それで戦うんですか? ムチはともかく蝋燭はどう闘うんでしょう。

―『ロトのかん○○う』(笑)

M.R.アートネイチャー:(爆笑)
R.チャチャ:でも嫌だなあ。何で宝箱を開けた瞬間に呪いのアイテムを見つけたって、それじゃ何も意味ないじゃないか。
M.R.アートネイチャー:でも中にはフェチで呪いのアイテムを集めている奴もいるんじゃないか?おぉ〜、手から離れない。で、でも、この感触が(笑)

―それを考えると日本のRPGって、変だと思うんですけどねぇ。『WIZ』って向こう(アメリカ産の意味)のゲームだから、最初は不確定名じゃないですか、全部。例えば『ながいぼう』でも(本当は)杖とかツーハンドソードとか。そういうのじゃないんですね、日本のって。

R.チャチャ:手裏剣だけは不確定名『武器』としかでないからね。

―そう。モンスターも『WIZ』は不確定名じゃないですか。ただ『ローブを着た男』でもいっぱいいるし。

M.R.アートネイチャー&R.チャチャ:そうだね。

―『くろいかげ』でも忍者とかシャドウとか色々別れるから。

R.チャチャ:『男』でも色々あるんだよね。
M.R.アートネイチャー:コンベに幾つも行ってリプレイを読んでも、必ずゴブリンが現れた、多くの集団が現れたで簡単に終わっちゃうでしょ? でもオークとかハーフオークとか、ゴブリンとかに似たモンスターだっていっぱいいるわけだからさ。ゴブリンはゴブリンってパッと言っちゃうんでしょ? じゃ我々がさ、見かけでブラウニーとピクシーとスプライトとフェアリーとかエルフの子供とか区別できるかなぁ。

―できませんよねぇ。

M.R.アートネイチャー:できないよね。ピクシーとスプライトとニンフの違いを述べよって言われても、俺らわからないよ。
R.チャチャ:ウンディーネだと思ったら、水浴びしているエルフかもしれない。(笑)
M.R.アートネイチャー:そうそう。(笑) だからゴブリンが現れたでもゴブリンに変装した人間だったって事はないんだろうか。アメリカの事件じゃないけどさ。
R.チャチャ:いやぁ、やっぱりオグルが現れたら『頭の悪そうな男』って言う不確定名なのかな?
M.R.アートネイチャー:それいいなぁ。(笑) でもさ、1番小さなオグルと、大きな人間だったらその差は10cmくらいしかないんだからさ。我々には150と160の差はパッとわかるけどさ、180と190の違いってあんまりわからないじゃない。そうすると2mと2m10の違いってそんなにわからないと思うんだよ。オグルって人間の顔だよね?
R.チャチャ:人間の顔だよ。
M.R.アートネイチャー:そうすると、人間とオグルの顔を区別するのって方法は難しいよね。オグルはだいたいボロボロの毛皮に汚い髪の毛に棍棒で闘うだろ? でも中にはピシッとした格好でマシンガンを構えたような感じのオグルがいてもいいだろ? フルプレートと着てピカピカに光るツーハンドソード持って髪をピシッと七三分けにわけたオグルが出て来る事ってないよね。ちょっと大きな馬に乗ってさっそうと現れるオグルっていないよな。
R.チャチャ:それは小説にならあったじゃない。真っ黒い鎧に身を包んだハーフオークとか。
M.R.アートネイチャー:まぁ、ドララン(ドラゴンランス)はそういう事やるからね。でも現実に、例えばに他のコンベで白い馬に乗った騎士の格好をしたヒューマノイドっていないよね。
R.チャチャ:はっきり言って金属鎧を身につけていれば人間だと皆思い込んじゃうんだよ。
M.R.アートネイチャー:金属鎧を着て剣を持った奴を見て、ホブゴブリンかもしれないって思わないよね。でもホブゴブリンってああいう格好をよくしているんだよね。
R.チャチャ:でもね、金属鎧着て顔を隠すようなヘルムをしていると人間(以外)だと思われないよね。顔を隠れちゃうから。
M.R.アートネイチャー:わからないじゃないね。顔が隠れているんだから。皆が皆水着のような格好をしているわけじゃないでしょ? 顔なんてわからないじゃない、バンダナを口に巻いていたりすれば。

―いやぁ、やっぱりそれって国民性の問題ですよ。

M.R.アートネイチャー:我々はさ、ビジュアルの弱さをつくづく感じるよ。我々の現実に生活するときにはさ、『田中さん』『佐藤さん』って形で物を区別するんじゃなくて、初めて見た物は視覚で区別するハズなのに、ゲームじゃリザードマンだ、ゴブリンだ、ドラゴンだ、って名前で区別しようとしているでしょ? あれは変だよね。だから、コンベとかリプレイを見ると必ず同じモンスターを何度も何度も使っているじゃない、何処をどう使ってもゴブリンとかいるじゃない。なんか何処行ってもゴブリンはいるんだよね。ちょっと強いと何処行ってもオグルなんだよね。コボルトが襲って来るってあんまりないよね。
R.チャチャ:コボルトってしつこいからね。
M.R.アートネイチャー:すると同じコボルトが襲ってきてもいいわけだ。マスター、またコボルトですか?だって君達あのコボルトを全滅させてないじゃない
R.チャチャ:コボルトが「いい加減に俺の顔を覚えろ」 (笑)
M.R.アートネイチャー:そうだよね。(笑) よくよく考えてみたらコボルトだってゴブリンだって顔が違うハズなんだよね。あ、よく見たらお前のツノは1本かけているな
R.チャチャ:ツノがかけてるとか、歯がかけているとかで区別するのはちょっとおかしんだけどな。
M.R.アートネイチャー:まぁね。でも我々だって蛇を100匹並べられたら区別できないし、亀を区別するのはせいぜい大きさと甲良のかけぐらいとかしかでいないよね。
R.チャチャ:そういう場合はペンキで甲良に名前を書くんだよ。

―『ロッキー』とか『アンディ』とか? (笑)  伊豆アンディランドに行った日に収録しています。この亀族館のゾウガメは甲良にペンキで名前を書いてあります。

R.チャチャ:普通は印象に残っていないよね。M.R.アートネイチャー:インパクトのある顔だったら覚えているよ。例えば昨日の事故。 

収録を行った前日にサークルメンバーのSさんの車が当てられました。幸いコスリ程度ですみ怪我人も出ませんでしたが、所有者のSさんは心に深い傷を負ったようです。

M.R.アートネイチャー:事故をした相手の顔は覚えているけど、通りすがりの男の顔は覚えてないだろ? アンディランドでポラロイドで写真を撮ってくれたおじさんの顔は覚えているけど、受付のお姉さんの顔は覚えてないでしょ?

ちゃちゃになりますが、私が行ったときに受付にいたのは、お『兄』さんでした。だから顔を覚えろって言われたって。(笑)

M.R.アートネイチャー:だから重要だと思わない限り覚えていないんだよ。時間に関係なく。だからパッっと印象残らない奴だったら顔を覚えていなくていいんだよ。
R.チャチャ:店とかで、いきなり「ども、こんにちわ。この前なんで買ってくれなかったの」って見ず知らずのおばちゃんに言われたら恐いよ。
M.R.アートネイチャー:でしょ? すると因縁の敵を作っても、例えば黒騎士でも毎回、毎回鎧を変えればいいんだよね。くそー、黒騎士覚えてろ今度は青騎士だよーんとか。赤騎士とか。(笑) 武器も変えてきて御丁寧にも乗り物も変えてきて。最初は馬だけど、今度は牛に乗ってきたり。(笑)

―それって先入観の問題ですよね。

M.R.アートネイチャー:そうだよね。

―言い方悪いですけど日本人って、そういう発想の応用がきかないんですよね。

M.R.アートネイチャー:ヒネリの発想が貧困なんだよね。でもさ、本当グッドな発想を持っているとしたら、ゴブリンやコボルドも1つの種族なわけじゃん。人間ほどでないにしろ知性をもった種族なわけでしょ? その1つの種族を特別な理由がないのに、殺しいいはずがないよね。
R.チャチャ:ゴブリンと人間の生活圏が重なってて、ぶつかる事がいけないんだよね。
M.R.アートネイチャー:そういう発想をすることがないでしょ? でも我々の生活とゴブリンの生活が相いれないから仕方なく戦うんだよって、話をすることってないじゃん。ゴブリンが村を襲うから倒してくれじゃ、行きましょうなんで行っちゃうんだ?
R.チャチャ:ゴブリンのように人から物を取って生活している種族って、絶対にそう簡単に数が増えないハズだから、ゴブリンがあんなにいるってことは自給自足が可能なんだよね。つまり、気に入らない事があったから人間を襲うわけなんだよね。
M.R.アートネイチャー:だって200人も300人も生産性がない奴がやっているんだからさ。でもゴブリンとかコボルドとか、物を作る技術とか凄く素晴らしいんだからさ、その裏にはさ、ゴブリンとかが作ったを技術品を売っている商人がいるかもしれないんだよ。そういう奴が困るんだからさ、ゴブリン退治に来た奴らを雇って襲わせちゃうかもしれないんだよ。ワシの収入源の邪魔をしようとしたなばれてはしょうがない そういうことあるよな。
R.チャチャ:それはともかく肉が好きだから、狩りをして生活しているわけだよな。
M.R.アートネイチャー:だから、いわゆる『ヒューマノイド』種族を戦いで倒して、あまつさえオークの集団が襲ってきた時、オークを全滅させるのはマズいよね。逃げて許しを乞うオークを正義の心で殺しちゃうプレイヤーって多いじゃない。
R.チャチャ:逃がしても、どうせ改心はしないから殺すって奴らがね。
M.R.アートネイチャー:どうして100人いたら100人全滅させなきゃいけないんだろうな。あと10人とかカウントダウンして。あまつさえ撃墜マークを付けてるファイターはとか邪悪だと思うぞ。それでグッドですとか言う奴はふざけてると思うぞ。 

確かに邪悪ですよね。正義の名の元になら何でも許されると思っている傲慢な人が多いのも疑問を感じます。あんたら、現実世界で何かあったろってツッコミを入れたくなります。

R.チャチャ:オークとゴブリンを殺すのは民族浄化だからいいんだよ。

―民族紛争ですね。

M.R.アートネイチャー:そうだね。あれなんか完全にヒトラーと同じ発想なのよ。で、日本人は単一民族だ(と思っている)から、余計に気持ち的に平気でできちゃうんだよ。ヒューマン以外は全滅させる事に対して何も呵責がないんだよ。
R.チャチャ:エルフを何故倒さないのか? エルフは人間よりエラいんだって思い込みがあるからなんだ。
M.R.アートネイチャー:だからヤリたいよね。プレイヤーがゴブリン退治をして倒してしまったら、あ、ゴブリンがこの世界から絶滅してしまいましたってのを。(笑)  

ここで脇からサークルメンバーのYさんが一言、エルフが人間を退治してほしい

3人:(爆笑)
M.R.アートネイチャー:やりたいよね。
R.チャチャ:きっと絶対ありうるよ。最近人間がウヨウヨと増えすぎて、エルフの生活が侵されてる。って。
M.R.アートネイチャー:エルフはやるよね、物事が徹底しているから。1000年もすればまた元に戻るよとか言って。(笑)
R.チャチャ:人間算 (笑)
M.R.アートネイチャー:ああ、そっか。エルフは人間算って言うんだ。(笑) 人間は人間算方式で人口が増えちゃうんだ。
R.チャチャ:だからエルフには人間講ってのがあるんだな。あと2人誘えば収入が10倍 (笑)
M.R.アートネイチャー:(爆笑) でもさ、エルフから見た人間って言い方悪いけど我々から見たアフリカの原住民と同じなんだよね。もう完全に格下と思って話をしているわけじゃない。もしくは我々が3歳児と話している感覚と同じなんだよね。じゃあ、君達人間にもわかるように話してやろう。(急に子供口調になって)あのでちゅねぇ、森の中ででちゅねぇ、ゴブリンがこんな風に悪いことをしているんでちゅね、だーかーら、ゴブリンを倒さなくちゃいけないんでちゅよ、わかったかなぁ? やってほしいなぁ。
R.チャチャ:(プレイヤーが)エルフってのはもう少し偉そうにしてやらないと。
M.R.アートネイチャー:いいなぁ。人間講に人間算。(笑)
R.チャチャ:でも冒険者のエルフは人間と同じで構わないんだぞ。
M.R.アートネイチャー:そうだね。よくドワーフらしく。エルフらしくって言うけど、エルフらしいエルフは冒険なんかしないんだよね。

―だから『D&Dを10倍楽しくする方法』の1番最初の大前提はみんな変わり者なんですよね。

R.チャチャ:当然だよ。まともな生活ができないから冒険者になったんだから。
M.R.アートネイチャー:だってさ、我々がネパールの未開の土地に暮らすと言ったら、日本人から見たらとっても変わり者でしょ? アフリカのピグミー民族と仲良くなれるような奴は日本人らしくないだろ? だから冒険者のエルフは人間と同じでいいんだよ。

―でも中にはエルフらしいエルフがいてもいいんですよね。

M.R.アートネイチャー:そういう奴は冒険者としては他の人間といさかいがあって当然なんだよね。エルフらしさを追求すると、嫌な奴だなと思われていいんだよ。前にR.チャチャさんが言ってたように、『人間』のプレイヤーと喧嘩になっちゃうんだよ。だってエルフらしいエルフって実力のある○○と同じなんだから。
3人:(爆笑)  

M.R.アートネイチャーさんが出した例えは内輪ネタですがあまりにも見事な例えなので、しばし爆笑しています。○○には人の名前が入ります。

M.R.アートネイチャー:スリープの呪文で寝てしまうとこの程度の呪文で寝てしまうとは、全く人間ってって言うんだよ。 

これを読んでる方には嘘と思われるかもしれませんが、この○○って人、本当にこんな言い方するんですよ。もちろん、本人は悪気は全くないんだから、タチが悪い。

M.R.アートネイチャー:そうかエルフらしいエルフ。ドワーフらしいドワーフはプレイすると変なのか。
R.チャチャ:そこを勘違いしている奴がいるから困るんだな。例えばアメリカ人の物の考え方って本が出版されて、それを全部読んだからってアメリカに行っても通用するってわけないだろ?
M.R.アートネイチャー:そうだよね。エルフの全てって本がベストセラーになっちゃって街中で、それいいな。エルフの考え方とか、冒険者必携の本とかな。
R.チャチャ:エルフとの付き合い方、ドワーフとの付き合い方…。
M.R.アートネイチャー:そこに著者タニスハーフエルブンとか書いてあるわけだ。(笑) いいな、それ。ドラランの世界で『エルフの全て1』とか『2』とかの著者になってしまうんだな。『哀しみのハーフエルフ』とか自伝を作るんだよ。2人:(爆笑) M.R.アートネイチャー:そうすると、吟遊詩人が演歌調で唄うんだな。あぁ〜、かなしぃみぃのハァフエルフゥ〜とか唄ってるんだな。ああ嫌だな。(笑)
R.チャチャ:でも、そんな本が出たらこんなくだらない嘘ばかりの本を信じていたんですか、君達はってエルフに言われるんだよな。
M.R.アートネイチャー:そうなんだよな。エルフはワインが好きとか書いてあるんだろうな。それでワインを持って行ってこれで大丈夫だって思い込んでしまうだろうな。でもエルフは人間のワインなんて飲めるわけないでしょ (笑)
R.チャチャ:だからさ、エルフの形態模写でウケる芸人とかいるんだろうな。
M.R.アートネイチャー:アッハッハ。(笑) 本物が見たら怒るだろうな。
R.チャチャ:本物が見たら怒る。それで本人はハーフエルフの振れ込みでやるんだろうな。(笑)
M.R.アートネイチャー:いいな、それ。(笑)
R.チャチャ:でも、エルフの形態模写の人間っていいよな。
M.R.アートネイチャー:エルフから見たら嘘なんだろうな。やっぱり、それ。(笑)

―それもやっぱり先入観の問題ですよね。日本のRPGやってる人達ってゴブリン=悪って言う先入観があるじゃないですか。

M.R.アートネイチャー:やっぱりそうだよね。例えばハーフオグルができた場合に、それはオグルが人間の女の子を犯してできたっていう先入観があるでしょ?でも、もしかしたら合意の元にできたのかもしれないじゃん。黒人好きの女がいるように、オグル好きな女がいるかもしれないじゃん。

―そうそう。(笑) また話が変わりますけどドラゴンを見たら、たいがい襲われると思うじゃないですか? でも向こうが何もしないで、こっちから 攻撃してもグッドなドラゴンはワシは何もしないよ攻撃せんよって言うんでしょうね? 攻撃されたら仕返ししても構わないと思うんですけど。

M.R.アートネイチャー:そうだよね。(うなずく) 特にゴールドドラゴンってローフルグッドなんだから、無断で入ってきた冒険者に対して無礼者ー!ってブレスをブワッと吐いてもいいわけだ。挨拶もしないで入ってくるとは何事だ文句は言えないよな。
R.チャチャ:そうだよ。(うなずく) それに良いドラゴンが必ずしも人間と仲が良いわけじゃないからな。
M.R.アートネイチャー:そうだよな、文句は言えないよな。もしかしたら良いドラゴンであっても人間は全て悪だと思っているし、確立的に良い冒険者がゴールドドラゴンを訪れるよりも、悪い冒険者が宝を取りに来る確立の方が高いわけだからな。
R.チャチャ:また来たのか? 死ねぇ! 後悔しろ!!とか
M.R.アートネイチャー:でも我々は金色のドラゴンが洞窟にいたら安心しちゃうよね。洞窟に入っていきなりブレスを吐かれたら、プレイヤーはどうして?と思うだろうけど、いつもいつも取られてばかりではないぞ、このクソ人間共め

―でもモンスターチェックに失敗して本当に何も教えないと、1R目やるよーとか言っても、プレイヤーは皆まごつくんですよね。

M.R.アートネイチャー:それは俺が『海』キャンペーンでやった時もそうだったでしょ? 

昨年、我がサークルでは『シーエルフ』キャンペーンをプレイしました。プレイヤー全員がシーエルフ=ダルゴネスティになり、海の中で冒険をしました。やっぱり陸と海とじゃ勝手が違うのかプレイヤー達は結構ドキドキ。恐怖の3D攻撃は凄かったです。

M.R.アートネイチャー:2mくらい白黒のウニョウニョした怪物が泳いで来ましたって言っても、皆何もできないじゃない。それはまず形的に何がなんだかわからないのと、襲って来るか来ないかかもわからない、本当に何もわからないんだよね。ま、だいたい攻撃しちゃうよね。だから実際は攻撃するしないは気持ち良いか、悪いかなんだよね。だから、悪い奴を倒すのが燃えるんじゃなくて、嫌な奴を倒すのが燃えるんだよ。
R.チャチャ:でもね、TRPGでドラマじゃないんだよ。ドラマを再現しようとTRPGでやろうとするのが間違っているんだよ。
M.R.アートネイチャー:そうだよね。ドラマは作り物だから全ての人間の行動を制限できるけど、TRPGは無理だよな。プレイヤーがその通りに動くわけじゃないだから。まぁ、ウチだってそうだけどさ。(笑)
R.チャチャ:その通りに動かすことを前提にシナリオを作ったら、それはTRPGではなくなってしまうんだよ。
M.R.アートネイチャー:そうだよね。(うなずく)
R.チャチャ:だから『FF』に見切りをつけちゃったんだ、俺は。
M.R.アートネイチャー:でも強制イベントじゃなくて、やったらショックでかいだろうな。『ガンダムW』でゼロがリーオーとかの流れ弾に当たって、ヒイロが死んじゃったら問題になるだろうな。

―小説版の『ガンダム』はそれをやっちゃったから、ショックが大きいんですよね。

M.R.アートネイチャー:ああいうの、富野さんは好きだからね。 

話が完全に脇にそれていますね。(笑) 小説版の『機動戦士ガンダム』のアムロはシャアの部下のリックドムに倒されています。当時のガンダムファンは大きな衝撃を受けました。ガンダムファンの方は1度読んでみてください。

R.チャチャ:だから、こういう風にドラマを作る時とか、ファンタジーアニメを作る時とか、全てリプレイによってその後の話の展開を決めればいいんだよな。主人公の何とかって予告編に出たのにも関わらず、第2話で死んでしまったら(笑)
M.R.アートネイチャー:(笑) だから俺がキャンペーンとかで主人公って設定した奴がやられかけちゃう事があるんだよ。実際にやられた事もあるし、そうするとストーリーが最後まで続けられないんだよね。だから反省してシナリオを作る時に結末まで考えるのはやめにしよう。そうすると相手の行動パターンに合わせてシナリオを作る。ただし、マスターは凄い苦労だよね。
R.チャチャ:大きな流れを1つ決めておけば、1つの冒険者集団がどう変化しようが構わない。だから『ガンダム』にあてはめると、1年戦争が続いている限りは戦艦1隻のメンバーが死のうが入れ替わろうが関係ないわけだ。
M.R.アートネイチャー:だから『ガンダム』に例えれば、マスターは『ガンダム』本編1話〜43話のストーリーを、特にアムロとシャアを中心にしたホワイトベースのクルーの話を作ろうとしてるでしょ? でも『0083』とか『ポケットの中の戦争』みたいに作るんだったら幾らでも作れるんだよ。でも皆何故かしないんだよね。『MS小隊』とかで作ればいいのにさ。別にコンスコンを主人公にした話を作ってもいいわけだよ。

―いいなぁ。(笑)

M.R.アートネイチャー:サイドストーリーとかで、幾らでも作ってもいいんだよね。だから俺らでも意識的に主人公クラスじゃない方がはってるじゃん。多分隠れ○○○○とか大活躍だろうし、○○ちゃんだって大活躍じゃないか。かといって主人公クラスのZガンダムは○○○○ビンタしかしないし。(笑)  伏せ字は全てアブない言葉です。そういうのが好きな人は想像してください。ちなみにZガンダムなるキャラクターは『海』キャンペーンで出てきました。
R.チャチャ:ともかく本当にTRPG漫画とか、TRPGアニメと銘打つんだったらね、本当にリプレイを元に作って欲しいぞ。
M.R.アートネイチャー:うん、そう思う。でもガンダムを元にNPCを作るとは言ったけど、プレイヤーには強制してないぞ。(笑)  

そう言えば確かに言ってないけどプレイヤーはガンダム(MS及び登場人物)をもじっていたなぁ。私はもじってないけど。

R.チャチャ:普段出来ないことができるのがウチのサークルですから。(笑)

―確かに(笑)

M.R.アートネイチャー:そりゃあね、NPCが風呂に入ってる時に襲うのは、主人公にあるまじき行為だからな。(普通の)プレイヤーはしないし、マスターもさせないけどね。(笑)

―いやあ、そう言う意味での応用はきいて欲しいですね。(笑)

ここでテープ切れのため終わる。


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